コンサート・TVスタッフ

コンサートやライブイベント演出を支える職業とプロになる最短ルート

アーティストのPV(プロモーションビデオ)の映像世界やライブパフォーマンスの音響効果、イベントの舞台演出などが技術的にどんどん進歩しています。昔では考えられなかったような美しい光景や観客を盛り上げてくれる演出などは今や欠かせないものとなっており、そこにはたくさんの「この道のプロ」が活躍しています。

華やかな世界を支える裏方の仕事ですが、そこには「裏方」と呼ぶには余りあるような大物プロデューサーやクリエイターも多く、売れっ子になるとさまざまなアーティストやイベントから引っ張りだこです。この音響や照明、特殊効果などを駆使するプロフェッショナルにはどんな職業があって、この世界につながる道を歩むにはどんなルートがあるのでしょうか。

今どきのコンサート、ライブイベントには欠かせないプロフェッショナル

コンサートというとアーティストが織りなす音楽世界を楽しむものですが、それは今や昔話かもしれません。特に大物アーティストになると壮大な舞台装置が用意されて、その効果を最大限に活用して観客を魅了します。DREAMS COME TRUEの「ドリカムワンダーランド」はコンサートをサーカスイベントに仕立てたイベントとして有名で単にドリカムの楽曲を楽しむだけではなく、アッと驚くような演出も観客にとってのお楽しみです。また、SEKAI NO OWARIの「炎と森のカーニバル」は総製作費5億円という、とてつもない規模で行われました。その他にもジャニーズ系グループのコンサート演出が時折に話題になることもありますし、大みそかの紅白歌合戦では歌よりも衣装や演出が話題になる歌手もいます。

こうした世界を支えているのが、音響や照明、特殊効果といったコンサートスタッフです。音や光、映像などそれぞれの演出や効果のプロフェッショナルに加えて、これらの演出を企画立案するクリエイター、全体をプロデュースするプロデューサーなど、職業は多岐にわたります。

音や光のプロになるか?全体をプロデュースするプロになるか?その可能性はとても広く、キャリアアップしていく価値も高い世界といえます。

一流のコンサート、イベントスタッフに必要なもの

音響のプロには「音」に関する専門的な知識、照明のプロには「光」の知識といったように、それぞれの職人たちは自分の分野に関する専門的な知識や経験を武器にしています。コンサートの演出を企画した際に音響さん、照明さんなどが指名されることも多く、これも専門家としての能力を高く評価されているからです。それぞれの専門知識はもちろんですが、舞台監督やプロデューサーの企画意図や世界観をしっかりと理解して表現できることも重要なので、コミュニケーション能力も問われる職業といえるでしょう。

そして、コンサートやイベント全体をプロデュースする監督やプロデューサーについても同様です。それぞれの専門家に企画意図を伝え、それを正確に表現してもらうのですからコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力、そしてコンサートを成功させるための演出に関してたくさんの「引き出し」を持っておく必要があります。こうした「引き出し」は学ぶことも重要ですが、経験を通じて1つずつ積み重ねていくものです。

ライブ演出のカギを握る「特効」について

最近のコンサートやイベントの演出では特殊効果(特効)が多用されます。音や光、映像だけでなく「水」や「炎」、「煙」などを使った演出を観たことがある人は多いと思いますが、これらはすべて特殊効果です。その他にも「キャノン砲」といって花火のように紙吹雪が舞う演出や、風船、シャボン玉などその種類もさまざま。

これまでにないような演出を、という競争によって生まれたものも多く、より特殊であることが特殊効果の価値を高めます。専門性が高く特定の効果を出せる専門家が限られていることもあるため、多くのコンサートやイベントで求められる特殊効果スキルを持っていることは強力な武器になるでしょう。

目指そう!コンサート・イベント演出のプロ

それぞれの専門家になるか、総合的な演出のプロになるか。目指す道はそれぞれだと思いますが、コンサートやイベントを創り上げて成功させるプロになるという目的は同じです。先ほども述べたように、この世界で活躍するには知識と経験の両方が揃っている必要があります。学んだことを実践して経験値を積み、さらに新しい知識を積み上げて経験をするというのが最も確実なキャリアアップです。

関西の放送業界が作った専門学校、放送芸術学院専門学校には、4年制の「コンサート演出テクノロジーコース」を筆頭に、3年制の「ライブイベント制作コース」、2年制の「コンサート企画制作コース」などがあります。目指す職業は演出家や映像クリエイター、ミュージックビデオ監督、特殊効果技術者、舞台監督などさまざまですが、コンサートやイベントのプロになるために必要なカリキュラムであることでは共通しています。さらにそれぞれの職人を目指すために、それぞれ2年制の「コンサート企画制作コース」「音響エンジニアコース」「照明エンジニアコース」も完備しています。どの世界で活躍したいのかによって、細かくコースを選択できます。

もちろん講師陣はすべて現役のプロです。多数のイベントやPV、コンサートなどでプロデュースや特殊効果を創りだしてきた講師から直接学べる機会が得られるのは、当校の大きな特徴です。

校内には実際に使用するものと同等の本格的な設備を揃え、産学連携プロジェクトでは実際に企業が仕掛けるイベントに関与することで在学中から経験値を積むことができます。放送業界が作った専門学校である強みをいかして業界とも強いパイプを有し、コンサートやイベント業界に進みたい皆さんをバックアップしています。

コンサート演出テクノロジーコース
ライブイベント制作コース
コンサート企画制作コース
音声&音響エンジニアコース
照明エンジニアコース

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