こんにちは放送芸術学院専門学校です
今回は近年、高校生でもやっている人の多い「動画編集」についてです。
「動画編集はまず何からスタートすれば良いの?」
「初心者におすすめの動画編集ソフトってどれ?」とお考えではないでしょうか。
スマートフォンやパソコンを使用して動画編集が誰でも手軽にできる時代になりました。
「動画編集をやってみたいけど、初心者でも動画編集ができるか不安」という方もいると思います。
そこで、この記事では動画編集のやり方やソフトの使い方などについて解説します。初心者でも簡単に動画編集ができるので、ぜひ参考にしてください。
動画編集初心者がまず覚えておきたい専門用語
まずは、専門用語を覚えることからスタートしましょう。よく出てくる専門用語を解説します。
・コーデック
・エンコード
・トリミング
・クリップ
この機会に覚えておきましょう。
コーデック
コーデックとは動画を圧縮、変換、復元をするプログラムのことです。前提として動画は映像データと音声データからできており、どうしてもデータ容量が大きくなってしまいがちです。そこで動画の容量を小さくするために使われるプログラムがコーデックです。
エンコード
エンコードは映像データや音声データの動画形式を圧縮する作業です。動画編集をし終わった後に行う作業で、1本の動画にするために必要不可欠です。エンコードをしないと動画の再生が快適にできません。
トリミング
トリミングとは動画の魅力を上げるために、不要なシーンをカットして、繋ぎあわせる作業です。
必要なシーンのみ残しつなぎわせることで、良い動画を作ることができます。
クリップ
動画編集に必要な素材を「クリップ」と呼びます。たとえば、映像・音声・写真などが挙げられます。クリップを組み合わせることで、映像の途中で効果音を流したり、写真を挟み込んだりすることで動画のクオリティを上げることが可能です。
フレームレート
1秒間で使用されている画像数を指します。動画の滑らかさを決める要素です。フレームレートの設定次第で動画の印象を変えることができます。フレームレートが低いと動画がカクついしてしまうエラーが発生することもあるので気を付けましょう。
動画編集のやり方
実際に動画を完成させるまでにはどのような手順が必要になるのでしょうか。一般的には下記の手順で行われることが多いです。
1.パソコンとソフトを用意する
2.素材を用意する
3.動画をカットする
4.動画に字幕や効果を付ける
5.動画にBGMを付ける
6.動画を確認する
7.動画を書き出す
順番に解説していきます。
1.パソコンとソフトを用意する
まずはパソコンとソフトを準備しましょう。スマートフォンだけでも撮影から編集可能ですが、パソコンがあれば本格的な動画編集ができます。
動画編集ではパソコンのスペックが肝です。購入前に希望スペックを必ず確認しましょう。CPUがCore i5・M1・ryzen5以上でメモリが8GB以上あるパソコンが望ましいです。
また、パソコンをWindowsかmacOSにするかによって利用できるソフトも変わります。たとえば、「iMovie」はmacOSでしか利用ができません。利用したいソフトが事前に決まっている場合は、そのソフトを利用できるパソコンを選びましょう。
2.素材を用意する
動画編集をするには素材が必要なので集めていきましょう。集めた素材をソフトにアップロードしていきます。動画素材は動画・音声・イラスト・テロップなどが必要です。
動画素材のサイトは無料で利用できるサイトもあります。
自分が作りたい動画をイメージしながら適切な素材を探してみましょう。
3.動画をカットする
アップロードした素材の無駄な部分をカットしていきましょう。無駄な部分をカットすることで、テンポ良い動画に仕上がります。まずは切り貼りからチャレンジして、慣れてきたら加工や合成をしてみてください。
4.動画に字幕やエフェクトを付ける
動画素材に字幕やエフェクトを付けていきましょう。字幕を付けると文字でも情報を得ることができるので、視聴者の内容理解が進みやすいです。
エフェクトとは、「特殊効果」のことです。たとえば、色のフィルターをかけたり、モザイクを加えたりしていきます。エフェクトを使うと動画に変化を出せるので、より視聴者の興味をひく動画を作りやすくなります。
利用するソフトによって、エフェクトの種類は異なっていますので、使いたいエフェクトがあるソフトを選びましょう。エフェクトを使うことで、動画をわかりやすくしたり、インパクトを与えたり、お洒落にしたりする演出も可能です。エフェクトを付けて、動画をより魅力的にしていきましょう。
5.動画にBGMを付ける
BGMを付けることで動画の雰囲気が変わります。
BGMを付けることで、より面白い動画にできます。感情を表現したり、抑揚をつけたりすることで飽きさせない動画に仕上げられます。BGMサイトや動画編集ソフト会社が運営している無料のBGMサイトを使ってみてください。
ただし、著作権フリーではないBGMを動画に使うと、BGMの著作権を侵害してしまうので避けましょう。
6.動画を確認する
編集した動画を実際に再生してみて問題がないかを確認しましょう。カットの仕方、字幕に誤字脱字がないか、BGMのボリュームが適切かどうかなどを最初から最後まで通して視聴して確認してください。
7.動画を書き出す
最後に利用する映像の目的に合わせて動画を書き出しましょう。動画編集ソフトから動画ファイルへの変換を行うことで動画編集が完了します。動画のファイル形式は、MP4やMOVなどがありますのでチェックしてみてください。書き出しをしたら動画は完成です。
動画編集初心者向けのソフト
初心者におすすめ動画編集ソフトを紹介します。
動画編集において、もっともポピュラーでスタンダードなのが「Adobe Premiere Pro」です。
Adobe Premiere Proはアドビのさまざまなツールと連動していることが強みで知名度が高いソフトでプロの現場でも使われています。自動で被写体の位置を調整する機能や文字起こしを自動でしてくれる機能などもあり、効率的に動画編集ができます。
携帯電話で撮影した動画から8KやVRにも対応しており、どんな動画でも編集ができるため、ハイクオリティな動画を作りたい人にはおすすめです。
ただしサブスクリプション型のみの販売なので、継続的にコストがかかってしまうという点には注意が必要です。
参考:Adobe Premiere Pro 必要システム構成
動画編集初心者が注意すべき3つのポイント
動画編集をする前に注意すべきポイントについて紹介します。3つのポイントを押さえて取り組みましょう。
・いきなり編集せずに全体像を考える
・繰り返し練習する
・フィードバックをもらう
それぞれ解説していきます。
いきなり編集せずに全体像を考える
いきなり動画編集をせず全体像を考えましょう。「どのような人に見てもらいたいのか」「動画を見終わった後に視聴者にどのような感情になってほしいか」をイメージしてみてください。
たとえば、YouTubeやTikTokなどにアップする10~20代に向けたエンタメ系の動画の場合、テンポが速い動画に仕上げる方が望ましいです。
それを踏まえて、撮影する手段やどんな動画編集ソフトを使えば、イメージした動画編集が実現可能かを考えてみてください。
繰り返し練習する
数をこなして沢山の動画編集をすることが上達への近道です。動画編集ができた動画をアップロードしてみて、どのような動画だと人気が出るのかなどをぜひ試してみてください。
人気の動画と自分が作成した動画を比較してみて違いを探してみましょう。どんな動画なら再生数が伸び、コメントも多く貰えるのか研究して実践することでよりより良い動画を作ることができます。人気動画の良いなと思った部分は参考にしてみましょう。
フィードバックをもらう
動画編集した動画を他の人に見てもらい、フィードバックを沢山もらいましょう。自分だけでの視点では改善点がわからないこともあります。他人からの意見を参考に、改善をしていきましょう。フィードバックはプロからもらうとさらに上達ができます。
放送芸術学院専門学校の「CG&映像ディレクターコース」であれば業界の第一線で活躍する「プロ」がサポートをしてくれます。
産学連携プロジェクトでは有名企業で働き、現場を体験することも可能です。就職対策もしっかりサポートしてくれます。
オープンキャンパスに行くと、初めての撮影や動画編集W体験もできるので気になる人は参加してみましょう。スマホで撮影した動画をプロのテクニックでプロ仕様に仕上げることができます。
動画編集の将来性は?
動画市場は今後も伸び続けると予想されています。
2021年度の動画広告市場は2020年の2,954億円を大きく上回り4,205億円に達する見込みで成長を遂げていて、2022年には5,497億円、2025年には1兆465億円に達する見込みです。
インターネット広告市場では、テキストや画像よりも情報量も多く表現力が豊かな動画への移行が進んでいます。コロナ禍の影響で世代を問わず、動画コンテンツの視聴が増加傾向です。
参考:サイバーエージェント、2021年国内動画広告の市場調査を発表 | 株式会社サイバーエージェント
動画編集は資格がなくてもできる仕事ですが、プロを目指すなら専門学校に通学することがおすすめです。専門学校で専門的なスキルを学び、経験をすることで即戦力として活躍できる可能性が高まります。
自分の動画を世の中へ発信していきましょう。
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